外回りの構造
ミザールSP赤道儀には元々モータドライブを取り付けるためのシャフトのようなものが取り付いているので、ここを掴むような部品が必要です。
モノタロウを探していたら丁度良い部品が見つかりました。
SH-Aシャフトサポータという商品です。クランプ径も様々なサイズが揃っていて、今回は直径φ13mmと赤道儀のシャフト軸径とピッタリ同じのものを入手しました。
後は色々と考えあぐねた結果、ケースに納めたステッピングモータ、Arduino、L6470ボードと赤道儀の赤経微動軸とをこのような形で繋ぐことにしました。
赤道儀に取り付けた状態はこのようになります。
歯車の噛み合わせ部分のクローズアップ。
歯車、シャフトサポータ、アルミケース、アルミL型アングル、どれもこれもモノタロウです。こんな部品無いかなと検索すると出て来る出て来る、本当にありがたいと思いました。
内部の構造
内部にはモータとボードを2つ収めるだけですが、これもあまりケースが大きくなり過ぎないように最小限のサイズを狙いました。寸法的に丁度良さそうなアルミケースを見つけたので、それにしました。
Arduino MICROはそのままではケースに固定できそうに無かったので、小さな基盤に乗せて配線しています。L6470ボードに繋がる部分はコネクタにしているので、脱着が可能です。
コネクタの加工はやったことありませんでしたが、YouTubeで動画を見て勉強しました。実際には専用工具は無しでラジオペンチ一本で仕上げました。細かい作業ですが、やればなんとかできるレベルです。
アルミは市販の電動ドリルやヤスリなどで素人でも加工できるのでお手軽です。
おわりに
以上で、Arduinoで「40年前の赤道儀にモータードライブを作った話」は終わりです。読んで下さった方、ありがとうございました。
自分で「作る」というのは色々なことを調べて、試行錯誤してと冒険のようでとても楽しかったです。
それからネットには様々な先人の記事があって大変助かりました。そういう助けがあって無事完成させることができました。この場を借りて感謝申し上げます。
更にオマケ
このモータードライブを使って念願のオリオン大星雲と馬頭星雲を撮影してみました。バッチリ自動追尾していて星が流れませんでした!メデタシメデタシ。
Nikon D90 (赤外カットフィルター除去改造)
STC Astro Multispectra フィルター
AI AF Zoom-Nikkor 80-200mm f/2.8D ED
200mm f/3.3 ISO 1100 30s x 7枚
Lynkeos でスタッキング処理
Adobe Lightroom で現像